INTERVIEW

ロブ・サヴェッジ監督インタビュー

アジテーターのビジョン:
『DASHCAMダッシュカム』と共感のカルト

――長期に及ぶコロナパンデミックが少しずつ落ち着いてきた今、『ズーム/見えない参加者』(2020)に続き『DASHCAMダッシュカム』(2021)でもパンデミックをテーマに選んだのは何故でしょうか。

監督:『DASHCAMダッシュカム』は『ズーム/見えない参加者』の直後、同じチームで撮影を開始したんだ。『ズーム/見えない参加者』では、社会に漂っていた外出制限による孤立や閉塞感を扱った。そして突然、外出が許されたけれど、人々の間にはまだ他人への不信感が残ったままで、それが新たな緊張感を生んだよね。『DASHCAMダッシュカム』の制作期間はアメリカ大統領選挙の時期と重なり、パンデミックに対する意識や対応の差異が浮き彫りになった。『ズーム/見えない参加者』の制作時はみんなが互いに助け合い、安全のために自宅待機しようという連帯感があったけど、2020年の終わり頃には、熾烈な議論や対立が生まれていたよね。そんな矛盾と怒りに満ちた世界を象徴する映画を作りたいと思った。それが『DASHCAMダッシュカム』へとつながったんだ。パンデミックを描いたこれら2本の映画を通じて、僕たちが経験した極限の状況を対照的に描けたのは、かなりクールな体験だったよ。

――パンデミックの制限は映画制作にどのような影響を与えましたか。

監督:現在はほぼすべてが元に戻っているけど、『ズーム/見えない参加者』と『DASHCAMダッシュカム』の制作中はいろんな制限があった。『ズーム/見えない参加者』では現場で撮影ができず、オンラインで指示を出しながら各々が撮った映像を合成して作ったんだ。『DASHCAMダッシュカム』の撮影時にはイギリスがロックダウン中で、多くの厳格なチェックや手続きを求められた。そんな厳しい状況下でも、僕たちは2本の映画を完成させた。他のクリエイターたちがパンデミック下での映画作りを模索しているなか、僕たちは低予算で映画を作る技術や経験を生かして、難局を乗り越えたんだ。大手のスタジオは規模が大きい分、パンデミックの制約に苦しんだかもしれないけれど、僕たちは小さなチームだからこそ、柔軟に対応して成し遂げることができたのだと思う。やり抜いたあとの開放感は言葉にできないものがあったよ。

――制限があるなかでは特別な工夫が必要でしたか。

監督:映画作家って問題を巧みに解決する方法を見つけるのが好きだよね。僕もその一人で、制限があるなかで働くことに魅力を感じるんだ。監督という仕事は、次々と浮上してくる問題を創造的かつ刺激的な方法で解決していくものだからね。『DASHCAMダッシュカム』でもそのことを常に意識してたよ。小さなチームからは想像できない大きな映画にしたかったんだ。観客には、予測不能な狂気のジェットコースターに乗り込んでしまったような体験をしたり、『死霊のはらわた2』(1987)のような80年代スプラッターの恐怖を織り交ぜた過激さを感じてほしかった。『ズーム/見えない参加者』はより小さな規模で、制約の多かった映画だったよ。安全を確保するのが最優先、その範囲内でどう映画を成立させるかが課題だった。『DASHCAM ダッシュカム』でも大型のカメラや照明は使わず、懐中電灯と携帯電話のライトで照らしながら、2台のiPhoneで撮影したんだよ。スタッフはほんのひと握りだけ。それが本当に楽しくて、子どもの頃にカメラを片手に友達と走り回って映画を作っていたときのような気分になれたよ。

――ブラムハウス・プロダクションズで『DASHCAMダッシュカム』を制作することになった経緯を教えてください。

監督:『DASHCAMダッシュカム』のアイデアはパンデミック前からあったんだよ。『ズーム/見えない参加者』が世界的な大ヒットになり、次の作品への期待が高まっていたから、すぐにでも撮影したいと思ってた。幸せなことに、多くの人から資金提供を申し出があったんだ。その1つがブラムハウスだった。ブラムハウスはホラージャンルのアイコン的存在だし、『パラノーマル・アクティビティ』(2007)に始まって、小規模で手作り感のある映画を大ヒットに導く方法を熟知してる。次の作品を彼らのもとで制作するのが最適な選択じゃないかと思ったんだ。『DASHCAM ダッシュカム』も予算の少ない映画だったけれど、『ズーム/見えない参加者』よりは少し多くの資金を提供してもらえたおかげで、より自由で大胆に作れたよ。

――『DASHCAM ダッシュカム』のメイン女性キャラクターの2人、アニーとアンジェラはかなり特異ですよね。アニーのキャラクターは、まるでMAGA陰謀論者を風刺しているかのようでした。最後に生き残る女の子、つまり「ファイナルガール」は観客の信頼と共感を得られるキャラクターであるのが常ですが、観客はアニーをどう受けとめると思いましたか。

監督:主役のアニー・ハーディ(本名)は実際に「バンド・カー」という配信番組を持っていて、視聴者からのコメントを元に車を運転しながら即興で歌詞を作り上げる。彼女はこれまでに出会ったなかで最も独創的な才能の持ち主で、彼女を中心に映画は作られている。従来のホラー映画にはない、攻撃的で混沌としたキャラクターを主役に据えてみたかったんだ。彼女と出会う前からこのキャラクターの基本設定は考えていた。オンラインで何度か話し合ったあと、彼女がこのキャラクターに独自の魅力と機知を加えるだろうと感じた。目指したのは、どんな状況でも最も危険な存在になれる主人公だった。彼女が衝動に駆られず、誰も予測できない行動をとらないとなると、映画は5分で終わってしまうだろうね。観客の反応は分かれると思うよ。彼女が好きな人もいれば嫌いな人もいるだろう。僕自身は、彼女はとても面白いと思ってる。反感を買うかもしれないけど、見ていて決して退屈しないし、魅了される。これは賭けだったけど、ホラー映画では絶対に中心にはならないキャラクターをあえて主人公にするのは素敵なアイデアに思えたんだ。特に2020年の終わり、ロックダウンが解除された頃には、僕たちが経験したことについて少しでも笑いたいと思うかもしれないし、その厳粛な雰囲気をちょっと揺さぶるものがほしかったんだよ。実のところ、この映画は、アメリカよりもイギリスで評判がいいみたいだね。

――記事を読んだところ、あなたとアニーが協力してアニーのキャラクターを作り上げたとありました。彼女はアニーのキャラクター作成にどの程度貢献したのでしょうか。

監督:この映画は、アニー・ハーディの存在なしには作れなかった。彼女を中心にした映画を作りたいと思ったのが最大の動機なんだ。さっきも言ったように、彼女と会う前に、僕と他の2人の脚本家(ジェマ・ハーリーとジェド・シェパード)は主人公の性格や物語の大筋は考えていた。でも、アニーは脚本家としてクレジットされるべきだ。なぜなら、映画のほとんどすべての台詞は彼女が即興で生み出したものだからね。撮影現場には10ページ程度のアウトラインだけがあって、台詞は一切なかった。僕はただ、どういう展開にしたいかを示し、アニーが他の俳優や僕と一緒に台詞やシーンのアイデアを即興で考え出したんだ。映画のなかで最も面白く、ユニークな部分の多くは、彼女の独創的な思考の産物なんだよ。彼女の機知に富んだ思考やスピーディな反応力はとても頼もしかったね。『ズーム/見えない参加者』と同じように、これも即興で作られた映画で、日々新たな発見を重ねるワークショップみたいだった。この映画は彼女の頭の中身そのものだよ。

――彼女はあなたにとってミューズのような存在だったんですね。

監督:まさにそのとおり。彼女との共同作業は、僕の人生でも最高のコラボレーションの1つだった。

――もう一人のキャラクター、アンジェラを演じた人について調べたところ、彼女はプロの俳優ではないようですね。

監督:そうだよ。彼女は実はピラティスのインストラクターなんだ。

――彼女とはどのように出会い、アンジェラ役にキャスティングした決め手は何だったのでしょうか。

監督:それには面白い経緯があってね。カオスなキャラクターと、パンデミック下では最も命の危険にさらされがちな年配の女性が一緒に車に乗ったらどうなるか、という設定をふと思いついたんだ。彼女は脆弱で、危険に直面しているように見える。でも、実際は……というダイナミクスは興味深いだろう? 問題は撮影を行っていたのがロックダウン中だったってこと。そのなかでこのアイデアを実現するには、COVID-19の厳しいガイドラインを遵守しながら、さらに安全に配慮して撮影を進める必要があった。でも、やる価値はあると思ったんだ。それでアンジェラ探しに取りかかったんだけど、これが困難を極めたんだ。外見上は弱々しいのに実際は激しいスタントをこなすことができ、このクレイジーな映画を作り上げるために一緒に飛び込んでくれる人物なんて、そういるもんじゃない。すっかり行き詰まってしまって、最初のロックダウンと2回目のロックダウンの合間に友人のピートのところへ行ってキャスティングの相談をしたんだ。すると彼は驚くべき提案をしてくれた。「うちのアパートに住んでるアンジェラに会ってみないか。彼女はピラティスのインストラクターで、顔立ちが特徴的だし、風が吹けば飛んでしまいそうに見えるけど、実際はかなりタフだよ」。会った瞬間にオーディションを受けてもらおうと決めた。アンジェラはとても積極的で、提案にはいつも前向きだった。素晴らしい仕事をしたいと思っているのも分かった。彼女ほど個性的でユニークな人物を見つけることはできなかったと思う。アニー同様に、彼女はこの映画の核心であり、映画そのものだ。アンジェラはアニーに次いで最も仕事量が多かったんだ。アクロバティックな動きや血を使った特殊効果、駆け回ったり、野生の悪魔のような叫び声を上げたりする役回りにゲーム感覚で楽しみながら挑戦してくれた。彼女は常にベストを尽くそうとし、その意欲には僕たちも感動してしまったんだよ。

――彼女の目は本当に印象的ですよね。アンジェラを演じることを楽しんでいましたか。

監督:彼女は絶対に楽しんでいたよ。彼女も僕と同じ完璧主義者で、最善の結果を出すことに固執するタイプさ。飛んでるシーンや口から血を吐くシーンでは何度もテイクを重ねたけど、彼女は毎回「ロブ、もう一回やらせて。もっとうまくできるはず」と言っていたよ。毎日、自分の限界に挑んでいた。その姿勢には感染力があって、全員が彼女と同じ気持ちで撮影に臨めたんだ。

――アンジェラが突然、木に現れるシーンは、私にとって最も恐ろしいシーンで、同時にお気に入りのシーンの1つでもあります。あなたのお気に入りの場面はどこですか。

監督:うーん、僕のお気に入りは……一番撮影が難しかったシーンでもあるんだけど、車が衝突して男が車のボンネットで炎上する場面かな。あのシーンは安全面での課題がたくさんあったうえに、ワンカットで撮影したかったから余計に難しかったんだ。まず、車のフロントガラスに実際に穴を開け、プラスチックでガラスの縁を覆って人を傷つけないに対策した。それからエドワード・リナードっていう『ズーム/見えない参加者』にも出てた俳優をその穴に挟み、防火ジェルを塗り、車のボンネットに爆発装置を仕込んだ。ボンネットが開くと彼が炎に包まれる仕組みなんだけど、これらが全部タイミングよく起こるようにするには、細心の注意を払って丁寧に手順を踏まなければならなかった。難易度が高くて失敗する可能性もあったけれど、信頼できる安全担当のチームと、スタントコーディネーターのナサニエル・マーティンの協力もあって成功したんだよ。他のシーンなら、失敗してもせいぜい駄目なシーンができあがるだけだけど、こういうシーンで失敗すると人の命にかかわるからね。みんな集中して静かだった。ああいう張りつめた空気が僕は大好きだ。撮影に成功した瞬間、セット全体が歓喜に包まれたよ。

――つまり、すべての瞬間に正確なタイミングが必要だったんですね。

監督:そのとおりだよ。リスクがあるから何度も何度も試すことはできなかったんだ。

――アニーはイギリスに到着してすぐにカルチャーショックを経験し、イギリスの文化を風刺します。これは、あなたが初めてアメリカに来たときの経験と何か類似性がありますか。

監督:そうだね、実際この数年間でイギリスとアメリカを行き来しているなかで、アメリカ人が問題解決により直接的なアプローチをとることに気がついた。例えば、イギリス人は、レストランで冷めた食事を出されても、めったに突き返したりしない。イギリス人は礼儀正しさを尊ぶから、なんとなく我慢してしまう傾向があるんだ。でも、アメリカ人は何かが間違っていたり、期待外れだったりすると、率直に指摘するよね。僕ももう少しアメリカ人らしくなろうと努めてる。彼らの自己表現の仕方に一定の尊敬の念を感じているんだ。イギリスで生活するアメリカ人を観察するのは非常に興味深いよ。アニーと同じくブルドーザーのようにやって来て、礼儀を重んじるイギリスの慣習をぶち壊すことがある。社会のなかの微妙なルールに気づかずにね。映画に国際的な視点を組み込むことには価値があると思っている。『ズーム/見えない参加者』のヘイリー・ビショップもアメリカ人で、彼女の存在が映画のヒットに寄与したと思っているよ。

――チャットのコメントはほとんどあなたが書いたものですよね。どんな効果を狙って作成したのですか。

監督:この映画では、まず同時にたくさんのことが起こり、どこに目を向けても何かが見えてしまう過剰さを感じてほしい。コメント投稿者たちは、ギリシャ劇におけるコーラスのような存在で、物語に補足情報を提供しながらコメディとホラーのバランスを保つ役割を果たしている。映画館でこの映画を観ると、驚くべき現象が起こるんだよ。怖いはずのシーンでも、コメントを読むとつい笑ってしまうんだ。2つの異なる体験を同時に味わえるこのアイデアを気に入っているよ。主人公のアニーは、周囲の出来事には無頓着で、ただその夜を生き延びたいと思っている。アンジェラが何者かとか、カルトの正体とか、何がどう進行しているのかといったことなど、どうでもいいんだよ。一方で、コメントを投稿する人々は、安楽椅子探偵のように事態を把握し、問題を解決していく。実は、コメントを読むことで、アンジェラとこのカルトについての情報が得られるようにしてあるんだ。それが楽しいイースターエッグで、真相を探る唯一の方法なんだよ。『ズーム/見えない参加者』を制作したときにはたくさんのイースターエッグを仕込んだけれど、『DASHCAM ダッシュカム』ではコメントを追っていけば、もう1つのストーリーが見える仕掛けになっている。それでもう一度観たくなるってわけさ。

――映画の最後、エンドクレジットでアニーが再びラップをするシーンがとても面白かったです。あの歌詞は台本に書かれていたものなのか、それともアニーが即興で作ったのでしょうか。

監督:エンドクレジットに限らず、アニーのラップは全て即興だよ。この映画では特殊効果やトリックをたくさん使ったけれど、アニー・ハーディの存在と彼女の頭脳はリアルだって示したかったんだ。彼女は本当に創造的な人物だよ。エンドクレジットの部分も、彼女と一緒にドライブしながら映像を流し、彼女がその場でフリースタイルのラップを作り上げる様子を撮影したんだ。現場ではいつもそんな調子だった。アニーにビートを与えたら、風変わりで独創的な歌詞を作り出して歌い続ける。彼女の才能は無尽蔵だよ。

――歌詞にされたスタッフの反応はどうでしたか。特にジェイソン・ブラムは。

監督:ジェイソンは大満足だったよ。彼はアニーの大ファンで、彼女のことが大好きなんだ。実はエンドクレジットを長くするアイデアはジェイソンから来たものだったんだよ。初めエンドクレジットはもっと短くて、全員の名前ではなく、名前を幾つか選んで歌ってもらっていたんだ。そのときにジェイソンの名前は入っていなかった。彼を怒らせて自宅に刺客を送り込まれたくなかったからね。編集を終えて彼に見せると、彼は「素晴らしいエンドクレジットだ。でも、なぜ僕の名前を使わないんだ?」って言ったんだよ。さらに「全員の名前でやるべきだ」と提案してくれた。実は何テイクか撮ってあって、ジェイソンについて歌ったのにはもっと酷いものもあったけど、さすがにそれは使えなかったね。他のスタッフにも、「アニーがあなたの名前でラップをするのを望まない場合は、事前に知らせてください。彼女がどんな人物かはお分かりだと思いますが」って許可を求めたんだ。幸いにもほとんどの人が了承してくれたよ。

――私が息をのんだシーンの1つは、アニーが振り返った瞬間、カルトの一団が現れ、突然自らの喉を切り裂く場面です。とても不気味で、忘れられません。あのシーンには特別な意味が込められているのでしょうか。それともただ怖がらせるためだけの演出なのでしょうか。

※この質問への答えはネタばれを含むため反転しております

監督:あのシーンは、裏で進行している別のストーリーを示しているんだ。視聴者のコメントにヒントを幾つか混ぜてあって、それを追っていけば一部が明らかになる。カルトのメンバーたちはアンジェラの中にいる悪魔を召喚し、それをアニーに移そうとしていたんだ。この悪魔は人間に入り込み、全てを使い尽くすと次の宿主を必要とする。アニーが次の宿主になるはずだったというわけさ。ただ、アニーは、そんな事情を一切知らずにひたすら恐ろしい状況に巻き込まれているだけにしたかった。安全を求めて逃げ込んだのがまさにカルトのアジトで、さらに危険に晒されてしまうという展開はおかしくもあり、皮肉でもあるよね。

――アリ・アスター監督は「自分の映画を観る観客を不安にさせたい」と述べていますが、あなたは観客にどのような感情を抱いてほしいと考えていますか。

監督:それは作品によるかな。たとえば、『ズーム/見えない参加者』では、ロックダウン下で自宅さえも安全じゃない、そんな不安を観客に感じてもらいたかった。自分が初めて『パラノーマル・アクティビティ』を観たときのように、自分の寝室が怖いと感じる体験をしてもらいたかったんだよ。『DASHCAM ダッシュカム』はまったく違う。これは、外へ出て人々と再会することを祝う映画で、映画館で大勢と一緒に楽しむエキサイティングなエンターテイメントさ。『ズーム/見えない参加者』は自宅のラップトップで一人で観ることを想定して作ったんだけど、『DASHCAM ダッシュカム』は劇場でたくさんの人たちと一緒に観てほしいな。観客が一緒に叫んだり笑ったりするように意図して作ったんだからね。

――『DASHCAM ダッシュカム』は、再会の映画ですね。

監督:まさにそうなんだ。好きでも嫌いでもいい、スクリーンに向かって叫んでも、すべて大歓迎だよ。大事なのは、信じられないことを目の当たりにする経験を他者と共有することさ。